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IPNFAアドバンスコースPNF3に参加しての感想

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この記事を書こうと思った経緯

松田先生のGEN ACADEMYで8月18日(火)〜22日(土)にIPNFAアドバンスコースPNF3を開催するけれど、参加予定者が少ないというのを聞いたので、迷っている人がいたら背中を押そうと思い、この記事を書きました。

私がPNF3に参加したのは3年前の8月でした。

私が参加した時はコース開催の2〜3ヶ月前くらいに、

「急遽、ハンガリーの友人が初めてアドバンスコースを日本で開催することが決まったから、参加できたらして欲しい」

と連絡が来ました。

「行きたいけどベーシック受けてすぐだからな〜、コース始まる直前すぎるしな〜、上司から許可がもらえたら行くかな〜」

と思い、職場で上司に相談するとOKしていただけたため参加しました。

松田先生と上司が知り合いだったのと

「5年間は研修にいっぱい行って、がむしゃらに頑張れ」

「尾澤はPNF行かないとダメ」

とよく言われて研修会参加に肯定的だったため参加でき、ありがたかったです。

どんな方に向けて記事を書いている?

主にPNF1+2に参加したことがある方に向けて書いています。

  • IPNFAベーシックコースに参加してパターンやとテクニックなどPNFを使って臨床を行なっている方
  • 「パターンだけやっててもいまいち臨床に生きてないなぁ」って感じている方
  • 「そもそもパターンとかテクニックをどうやって実際の患者さんに使えばいいんだろう?」と悩んでいる方。

解決方法は?

アドバンスコースPNF3、枠が空いているならコチラから申し込んで参加してみることです。

私は3年前に受講し、それから現在まで理学療法士として働いた印象で、PNF3までは全PT・OT必須の研修にして欲しいと思っています。

私がどこかの施設のトップだったら、IPNFAが開催しているPNF1+2とPNF3は新人研修として必須にすると思います。

おすすめする理由

私が感じた、おすすめする理由は主に以下の3つです。

  1. 新しいパターンを知ることができた
  2. パターン・テクニックの使い方を、具体的な症例に即して知ることができた
  3. 次のステップへの参加資格を得ることができた

①新しいパターンを知ることができた。

ベーシックコースでほぼ全てのパターンは習得できます。

しかし上肢パターンの応用でスラストパターンというものをPNF3で習得します。

このパターンは寝返り・起き上がりなどの基本動作で使いやすいことや、上肢から体幹・下肢への放散が起こしやすいことから、臨床ではかなり使いやすいです。

上肢パターンを患者さんでやると、前腕の変な回旋が出てしまい、うまく出来ないことが結構ありません?

私はそんなことが多くて結構悩んでいました。

スラストパターンは前腕の回旋を気にしすぎずにできるパターンなので、臨床で使いやすく、患者さんの動作能力を引き出せました。

特に私は、片麻痺患者さんの麻痺側からの起き上がりを行う際に、非麻痺側にこのスラストパターンを行うことで、起き上がり動作が改善しやすくなりました。

ちなみにこのパターンはコースに行かなくても、いつも紹介している以下の動画サービスでも学べます。

松田先生がやっているPNFチャンネル

新しいパターンなので参加される方は予習しておくと、コース中に頭に入りやすいです。

受講し終えた方は復習に使うととても役に立ちます。

油断すると一瞬で忘れて臨床で使えなくなるので、私は定期的に見ています。

②パターン・テクニックの使い方を、具体的な症例に即して知ることができた。

リハビリをしているとよく担当することがあるけれど、困って途方に暮れるような例に対しての具体的な症例でした。

例えば

  • パーキンソン病患者さんが寝返ってベッド端座位になるためにどうするか?
  • 脳卒中片麻痺で一人で立ち上がれない場合どうするか?
  • 股関節の術後のデュシャンヌ歩行を修正するためにはどうするか?

とりあえず足関節背屈の可動域訓練して、内転筋のストレッチして、お尻上げ・回排・キッキングとか筋トレして、立って歩きましょう!ってなっていませんか?

ベーシックコースに行った人であれば、

「パターンでも使おうかな。でもどんな?」となりませんか?

PNF3では評価する際の注意点から始まって、

  • どの姿勢で
  • どんな原理を使って
  • どのパターン・動作で
  • どんなテクニックを使って

というのを、ディスカッションして答え合わせしながら進めていきました。

OTでも困るような例も多く取り上げていました。

  • 痙性が強い右片麻痺患者さんで右手が機能的に使えず、コップで水が飲めない方にどのように介入するか。
  • 上腕骨の術後、痛くて背臥位で上肢が横に置けない方にどのように介入するか。
  • 腱板損傷で上肢の挙上が出来ない方に対してどのように介入するか。

「かたいのでほぐしましょう」と言って、自信がないままとりあえずさわさわとさすったり、強烈にもみもみしてから始めてしまっていませんか?

これ、PT・OT問わずよくあって、患者さんが悩んでいることが結構多いです。

「強く揉まれて痛いんだけど良くならないんだよね。いい人だから言わないでね」と。

こんな例を筆頭に様々な症状に対応できるようになります。

揉まずによくなることかなり多いです。(揉む必要がある場合もあります)

私も患者さんに介入する時に言われます。

「え?揉まないの?」と。

終わった後にびっくりされます。

「こんなに痛くないの初めてです!揉んでないのに!」と。

即時効果・持続効果ともに非常に高いです。

③次のコースへの参加資格ができた。

PNF3を受けるとその後にPNF4に進むことができます。

整形/中枢/スポーツの三つがあり、それぞれに特化してるコースです。

私は整形と中枢に参加しましたが、これに参加して使い始めてから、それぞれの分野でゴッドハンドと患者さんにお褒めの言葉をいただけることが増え、仕事の楽しさが桁違いになりました。

スペシャリストを目指しており、いち早く患者さんをよくして活躍したいという志の高いPT・OTの方は、早めにPNF3を受講し終え、少しでも早くPNF4を受講することをお勧めします。

PNF4はPNF3を受講し終えてから6ヶ月以上経過しないと受講できないので…

PNF3参加するとどうなる

とりあえず骨盤の前方挙上で下部の腹筋群を鍛えて、下肢の伸展・外転・内旋パターンで殿筋を鍛えるんだ!それからよつばいと膝立ちやって立位で歩行につなげるように何かやろう!

という曖昧な典型的なパターンから脱却し、「この症例・この症状には具体的にこの姿勢で・この原理を使って、このパターン・動作で、このテクニックを使おう!」
と自信を持って介入ができるようになります。

私は臨床経験3年目の時に、実習時代にお世話になったお師匠のもとに転職しました。

PNF3を受ける1年前、初めて患者さんに介入している内容をお師匠に見られた時、

「尾澤の介入は0点。ほぼ何もできてないね。」

と言われていました。一生懸命やったのに…

それまでもたくさん勉強して、臨床でも考えてやっていた気でいました。

PNF3を受けてからは日々の介入に明確な目的を持ち、様々な姿勢で直接的・間接的両方のアプローチを様々なバリエーションで展開ができるようになったため、

「尾澤が最近何を目的に介入しているかわかるようになってきたよ」

と言われるようになりました。

自分でもなんとなく運動療法の効果を実感できるようになり、介入による良い反応が引き出せるようになり、即時効果・持続効果が段違いになりました。

具体的な行動

上司に許可を取った上で参加申し込みしてしまう!これだけ!

これだけって無責任なこと言いましたけど、参加費が11万円(+税)がかかってしまい、これはどうしても大きな障壁になりますね。

今の時期はコロナが収束した直後で人数をしぼってアドバンスコースを開催しています。(おまけに厳重な感染対策をしながら。)

参加人数が少ない場合、自分の技術をしっかりと講師に見てもらうことができ、修正・指導してもらえるので、夏のコースに行けるのはものすごくラッキーでうらやましく思います。

ちなみに私が参加してここまで働いてきた感じでは、11万円分以上患者さんを良くできたので本当に良かったと感じました。

今後も参加費が回収できるように精進しようと感じました。

興味が湧いたら、

2020年8月18日〜22日のPNF3こちらここからサイトだけ確認してみてください。

ちなみに、どうしても日程が合わなければ別日程でも開催しています。(興味があったらこちらから確認を)

ちなみに、GEN ACADEMYと松田先生から宣伝費等は一切もらっていません。

注意点

注意点が3つあります。

  1. ベーシックコースから半年以上経っていないと参加できないこと。
  2. 内容のクオリティが高いこと。
  3. テストがあること(筆記と実技)

①ベーシックコースから半年以上経っていないと参加できない

これは決まりなので仕方ないですね。

半年はみっちり臨床で使って鍛錬しないといけないほど、しっかりとした手技だということですね。

というか、ちょっとやそっとかじったくらいじゃモノにできないくらい、相当しっかりしています。

②内容のクオリティが高い

得られる内容が素晴らしい反面、難しく感じると思います。

そのためベーシックコースの内容は多少なりとも復習してから臨んだ方が良いです。

私は常人では考えられないくらい字と絵が下手で、軽度の片麻痺の患者さんの方が字がうまいなんてことがよくあります。

そのため、ベーシックコースでメモをした資料の字と絵が、ほとんど復習の役に立ちませんでした。

なんとしても復習しなければと、本を5冊買って見くらべながら、ベーシックコース中に自身が作り出した暗号を解読してもがきました。

去年くらいに出た本に復習したい全てが載っていました。

②テストがある(筆記+実技)

確実に行く気がなくなったあなた、ご安心ください。

内容はそんなに難しいものではないです。

私が一緒に受講した方は全員合格しました。

筆記試験はICFに関すること、PNFの基盤に関すること、歩行に関するものなどPT・OTとしての基礎的な内容が出ました。

この本は買って読んでおくと筆記テストの歩行の部分が楽になります。

私の時の実技テストは今まで行ったパターンの上肢・下肢それぞれ1つずつと、コース中に例として行った症例に対する介入方法を講師に実施するというものでした。

パターンについてはYouTubeかDVDでイメージをつけておくと良いです。

ちなみに、リンクを貼って紹介してありますが、ブックオフとかメルカリにも紹介した商品がちらほらみつかることがあるので、面倒でなければそっちで買うと多少お財布に優しいです。

本日の記事は以上です。

こんなに長いのに最後まで読んでいただきありがとうございました。

日程的に厳しいとは思いますが、調整できるのであれば参加しても得しかないので、参加してみて感想を聞かせていただけると嬉しいです。

あとは実際に参加したことあるよ〜って人は感想を教えていただけると、皆さんが後輩などに勧める際の参考になると思うのでコメントいただけると嬉しいです。

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