おすすめ書籍

大変な思いをしている実習生を救ってくれる良書「臨床実習生・若手PTのための理学療法実践ナビ 運動器疾患編」

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はじめに:「臨床実習生・若手PTのための理学療法実践ナビ 運動器疾患編」読みました

今回、私はこの書籍を購入しました。

ひと言で言うと「めちゃくちゃおもしろくておすすめできる書籍」でした。

実習生の方、どうやってレポート書けば良いか悩んでいませんか?どんな質問をすれば良いか悩んでいませんか?本やネットで調べてはいるけれど情報が多すぎて何を参考にすれば良いか迷っていませんか?

実習指導者の方、どうやってレポート添削をしたら良いか悩んでいませんか?指導をする時に何をどのように説明したら良いかわからず悩んでいませんか?

この本を読むとその悩みのほとんどが解決します。

今回は悩みが解決すると言う理由と、この書籍のおすすめポイント、読んだ後にどうなるかを解説します。

私は6月15日にAmazonでこの書籍を買いました。

臨床実習生・若手PTのための理学療法実践ナビ 運動器疾患編

私はAmazonで書籍をたくさん購入して読みます。

Amazonの買い物のせいでクレジットカードがプラチナの招待が来てしまうほどです。

書籍が届くと必ずさらっと全体を流し読みして、今の自分に必要そうな内容をチェックし、そこだけを熟読します。

他の部分はまた必要になった時に読む程度で、全体を熟読することはほとんどありません。

ですが、この本は

届いた直後に全体を熟読しました。

表紙は若手向けの簡単そうなイラストなので、内容は若手向けの簡単なものかなと考えていたら、とんでもなかったです。

この本、感動しますよ。

この書籍を読もうと思った経緯

以前から園部先生の本にはお世話になっています。

園部先生には直接お会いしたことはないのですが、オンラインセミナーやYouTube、メール講座でとてもお世話になっています。

園部先生の臨床の考え方はとにかくシンプルで洗練されています。

シンプルで当たり前にやるべきことを当たり前に行うので、自分でもできそうだなと感じてしまうのですが、ここまでシンプルに物事を考えられるようになるのは並大抵のことではないです。

以前、私は

力学苦手だけど良い勉強法がないかと探している方へ

という記事を書き、紹介した力学のメール講座で園部先生の臨床の大ファンになりました。

このメール講座を理解できるまでしっかり勉強してから、動作観察をした際に重心線と関節の関係がイメージできるようになり、どの動作が問題なのかがわかるようになりました。

その結果、CKCでの訓練の効果が圧倒的に上がりました。

このメール講座で学んだ内容を忠実にそっくりそのまま話すだけで、後輩PTや学生ほぼ全員から「今まで聞いた力学の話でいちばんわかりやすい」と感動してもらえました。

私の力学のファンになってくれた方々、ごめんなさい。

それは園部先生の力学の考え方です。

昔は週1配信で全49回(無料)のシリーズだったのですが、現在は毎日配信の14回(無料)にリニューアルされているみたいです。

私の今回の記事用に調べて初めて知ったので、登録して試聴してみようと思います。

詳細はこちら

園部先生の書籍はとにかく洗練されていて、「将来自分がこの本を書きたかったなぁ」と羨ましくなるような内容のものばかりです。

たとえばこれ「園部俊晴の臨床『膝関節』

この本は読んで感動します。

今は開業して後輩に指導することも実習生を担当することもないのですが、もともと指導することが好きなので、今回の書籍は興味本位で購入しました。

臨床実習生・若手PTのための理学療法実践ナビ 運動器疾患編

結論:めちゃくちゃオススメ!買って読まなきゃ損するほどの内容!

Amazonで購入し、翌日には届いて流し読みを開始したのですが、想像していたより3周りくらい内容が面白かったので、そのまま夜更かししてじっくり読み込んでしまいました。

タイトルでも書きましたが、めちゃくちゃオススメできる内容です。

実習生・若手PTだけでなく、中堅からベテランPTまで目を通して損は無いです。

特に実習生や若手PTは読まないと損するレベルの内容です。

どんな方にオススメ?

こんな方にオススメです

  • 運動器疾患を見学することがある実習生
  • 実習指導者をするPT
  • 後輩指導をするPT

特に指導者側の方でしたら

  • 実習指導者の方、どうやってレポート添削をしたら良いかわからない
  • 学生の見学中に何を説明したら良いかわからない

実習生や指導を受ける側でしたら

  • どうやってレポート書けば良いわからない
  • どんな質問をすれば良いかわからない
  • 本やネットで調べてはいるけれど情報が多すぎて何を参考にすれば良いかわからない

といった悩みをお持ちの方にオススメできます。

この本は運動器疾患に必要な情報がわかりやすく記載されています。

特に術後に特化しています。

それだけ書くと他の書籍とは差がないように感じますよね。

他の書籍と圧倒的な違いがあるとするのならば

指導者にとっては、どうやって指導をすれば良いかを学べる

実習生など指導を受ける側にとっては、どのように指導を受ければ良いかを学べる

ということだと思います。

どんな内容?

目次

第1章 実習に行く前に覚えておきたい運動器疾患についての基礎知識
1.理学療法士が臨床でできることにはどのようなことがあるでしょうか
2.理学療法士の施設内での役割を知っておきましょう
3.その他、臨床実習前に知っておくべきこと

第2章 代表的な運動器疾患のリハビリテーション
1.大腿骨頚部骨折に対する人工骨頭置換術術後のリハビリテーション
2.大腿骨頚部外側骨折に対する骨接合術(CHS)術後のリハビリテーション
3.変形性股関節症に対する人工股関節全置換術(THA)術後のリハビリテーション
4.変形性股関節症に対する骨切り術(RAO)術後のリハビリテーション
5.変形性膝関節症に対する人工膝関節全置換術(TKA)術後のリハビリテーション
6.腰部脊柱管狭窄症に対する術後のリハビリテーション
7.腰椎圧迫骨折に対する急性期のリハビリテーション
8.下肢の骨折に対するリハビリテーション

編集者の想い
理学療法士になるために避けては通れない臨床実習。理学療法の現場を間近で体験し、臨床スキルはもちろん、医療者としての態度や姿勢を学ぶことができる機会でもあります。
しかし、多くの学生が臨床実習に対し、「つらい」「たいへん」など、ネガティブな思いを抱いているようです。このような背景から、「理学療法って楽しい」 と感じて臨床実習を終える事は少ないようです。また多くの実習指導者も、学生に対し「学生に対する指導方法なんて教わってないからよく分からない」などの思いを抱いているようです。
こうした実情を変え、「理学療法って、こんな魅力的な仕事なんだ」と、将来に 向けてワクワクするような思いで、就職できるような状況に変えたいと切に思っています。こうした思いからつくられたのが、この書籍です。
臨床実習で学ぶ運動器疾患は、ある程度限定されています。そのため、理学療法士を目指す学生が臨床実習でよく診る疾患を限定し、効果的に学ぶためのバイブルとなる書籍にすることを目標に、各筆者とディスカッションを重ねながら本書を作成しました。
この書籍に書かれた内容を通じ、臨床実習を効果的に学び、1つの実習施設から多くのこと学び取れるように作られています。 そして、資格を取得することが目的に終わらず、就職してからも成長していける礎になれば、これほど嬉しいことはありません。

運動と医学の出版社HPより引用

オススメするポイント

おすすめできるポイントは以下の3点です

  1. 内容がべらぼうに良い(シンプルなのに必要な情報が詰まっている、統一感があって読みやい)
  2. 指導者にとっては指導の仕方を学べる
  3. 実習生など指導を受ける側にとっては、どのように指導を受ければ良いかが学べる

1.内容がべらぼうに良い(シンプルなのに必要な情報が詰まっている、統一感があって読みやい)

とにかく統一感があって読みやすいです。

第2章の「代表的な運動器疾患のリハビリテーション」の構成ですが、

  1. 病態
  2. 手術方法と侵襲部位
  3. 術後の機能的特徴
  4. 評価
  5. リハビリテーションの「考え方」
  6. リハビリテーションの実際(術後の時期別スケジュール)
  7. 効果的に学ぶためのポイント
  8. 最後に

で統一されています。

特に評価においては指導者が苦手になりがちだけど学生が一番知りたい

「姿勢評価」「動作分析」「ADL動作」

は必ず説明されています。

そしてリハビリテーションの「考え方」がオススメです。

以前、「【サタデーナイトPNF 症例検討会】に参加した感想」という記事で、一流のPTから学び方を学ぶことのメリットを書きました。

指導する側は「考え方」を論理的に思いつくことは本当に大変ですが、指導される側は最も知りたいことです。

この書籍ではその「考え方」がわかりやすく説明されています。

執筆している方が一流のPTの方々なので、それを真似することは本当に勉強になります。

2.指導者にとっては指導の仕方を学べる

各疾患の小項目。

  • リハビリテーションの「考え方」
  • 指導者の留意点
  • レポート作成のポイント

などの項目は、私が実習生の時に最も知りたかった内容です。

これを話すだけで学生だけでなく若手PTが喜ぶのではないかと思うので、話す内容が思いつかない時のネタになり「説明することがない」という悩みが解決しそうです。

さらに、「実習指導者に良く聞かれる質問」という実習生向けの項目があります。

これは、疾患の重要なポイントを押さえられているかの確認ができるようなないようであり、指導者側にもしっかり押さえておくべきポイントでした。

私がこの質問を指導者にされたら「この先生はすごく考えていてすごいな〜」と感じて尊敬するなと思います。

実習を教える機会がある時にこの本を読みたかったと心から思いました。

3.実習生など指導を受ける側にとっては、どのように指導を受ければ良いかが学べる

まず「見学時のポイント」という項目があるので、見学をする際にどこに目をつけていけば良いのかがわかります

学校で教科書で学ぶだけでは知ることができない、実際の現場でどうなっているか目をつけるべきポイントがまとめてあるので、漠然と見学しなくてもよくなります。

『リハビリテーションの「考え方」』という項目で、最も自習では習得が難しくレポート作成でも困る「考え方」を学ぶことができます

そして「レポート作成時のポイント」という項目があるので、レポートや発表用レジュメの作成の強い味方になります

さらに「実習指導者に良く聞かれる質問」という項目があるので、見学中やフィードバック中に急に質問されてアタフタしないように対策が立てられます。

ちなみに私の実習生時代は、

そもそも何がわからないのかがわからず

質問する内容が思いつかない

圧倒的なポンコツ学生だった

ので、さっきも書きましたが、実習生の時にこの本を読みたかったです。

今の学生は幸せだなぁと思います。

現場でどう役に立ちそう?

指導者は指導する際に困ることがなくなると思います。

学生指導をする際には何を指導するか、見学中などにどのような問いかけをすれば良いか、どのようにレポート・発表用レジュメを進めていくか・添削するかが困らなくなると思います。

そして学生は、レポートや発表用レジュメを作成してく時の考え方がわかるようになり、簡単になってくると思います。

そして、指導者から言われていやな質問ダントツの1位

「質問ある?」

に対応できるようになります。

どこで買った?

Amazonヘビーユーザーなので、Amazonで買いました。

翌日には届くので、早くて本当に助かります。

最後に

この書籍の第2章のそれぞれの疾患の「8 最後に」の項目全てに、このようなことが書いてあります。

臨床の現場で患者様と直接触れ合えることは、私たちセラピストにとって、とても幸せなことです。そして学べば学ぶほど、臨床が楽しくなることを多くの学生に知って頂きたいです。同じ患者様をみても知識があるとたくさんのことを学べます。まずは学内で学んだ知識を再確認し、実習指導者を含めた臨床の先輩方からの指導やアドバイスを多く吸収し、臨床実習を効果的な学びの場にしてください。

私はこの内容と同じようなマインドを、リハ病院で臨床実習を受けた時の指導者、植松先生と廣澤先生から教えられました。(個人情報ごめんなさい)

「自分で考えたことを実践して、その結果患者さんが良くなり、笑顔を見ることができて感謝の言葉をもらえる。そしてお金までもらえるなんて、理学療法士は本当に良い仕事だ」と。

こんなことを、息をはくようにさらっと言える姿は、私にとっては本当にかっこよく見え、感動して涙が出そうになりました。

学生だった当時の自分は、二人のようなPTになりたいと思いました。

そして、私も学生や後輩を指導する際には絶対に同じように伝えようと思っていました。

そういった考え方のPTの実習指導は本当に楽しくて、実習が好きになります。

園部先生が各項の最後に引用文のように繰り返し伝えていることからも、普段から患者様に対して臨床を行うことを幸せで楽しいことだと感じていることが、書籍を読んでいてひしひしと伝わってきました。

この考え方を持っているPTであれば、臨床実習で多いパワハラなんかは起こり得ないのではないかと思いました。

まとめ

結論:こんなことで悩んでいる方にオススメ

指導者側の方

  • 実習指導者の方、どうやってレポート添削をしたら良いかわからない
  • 学生の見学中に何を説明したら良いかわからない

実習生や指導を受ける側の方

  • どうやってレポート書けば良いわからない
  • どんな質問をすれば良いかわからない
  • 本やネットで調べてはいるけれど情報が多すぎて何を参考にすれば良いかわからない

オススメする理由

  • 内容がべらぼうに良い
  • 指導者にとっては指導の仕方を学べる
  • 実習生など指導を受ける側にとっては、どのように指導を受ければ良いかが学べる

気になったら購入して読んでみて

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