昨日、GEN ACADEMYで開催されたサタデーナイトPNF症例検討会に参加してきました。
片麻痺患者様の上肢への介入はポイントさえ押さえていれば効果が出しやすいですが、介入するべきポイントがわかっていないと、何をやればいいのかわからず、
- 上肢全体の可動域訓練
- 棘上筋・手指伸展筋にEMS
- ストレッチポールに寝かせて胸椎の伸展を出す
みたいな行き当たりばったりの介入になってしまいがちです。
今回のセミナーでは
- 鎖骨と上腕骨頭、胸郭のアライメントをしっかり見る
- 緊張の上がりやすい筋
- 筋出力が低下しやすい筋
など、片麻痺患者様に介入する際に押さえておくポイントを説明した後に、
- preparation(アライメントをどの方向に、どのように直すか)
- 緊張し短縮した筋で優先順位の高いものを効率的にストレッチする方法
- 筋出力が低下した筋を働かせる方法
- 具体的で機能的な上肢機能訓練
の講義がありました。
特に片麻痺患者様は随意的な運動を行おうとすると病的な共同運動が生じてしまうので、病的な共同運動を起こさないようにして③と④の運動療法を行う具体的な方法は、若手や片麻痺患者様に対する運動療法をあまり知らないセラピストにとって、とても勉強になる内容だと感じました。
私は何回も松田先生のセミナーに参加しているので、大部分が確認になったのですが、自分ができていない部分、以前よりできるようになっていた部分がわかり、有意義な時間を過ごせました。
次回はかなりマニアックな「テニスに対する介入」の症例検討を行うようです。
整形クリニック勤務の方や、テニスをしている方には面白そうです。
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