本日、蒲田和芳先生による組織間リリースセミナー(腹部)に参加してきました。
昨年まではISRは3日間のコースで10万円近くしていましたが、今年からは1日の参加ができるようになって参加しやすくなりました。
本日のセミナーは腹部ということで、腹筋群を中心にリリースする実技中心の内容でした。
リリースしていく主な目的は【産後の腹直筋離開の軽減】【胸郭の可動性改善】【腹筋群の収縮力向上(骨盤体の安定化)】
産後寄りの内容だった影響か、参加者は女性14名くらい、男性4名で女性が多かったです。
【ISR 腹部】の内容
ISRセミナーは今年からテーマごとに1回で行われるセミナーになってました。
今回の内容は腹部でした。
午前中は9:30〜12:00、午後は13:00〜16:30くらいまででした。
今回は【産後の腹直筋離開の軽減】【胸郭の可動性改善】【腹筋群の収縮力向上(骨盤体の安定化)】を目的として、次のような順序でセミナーが進行していきました。
- ISRが初めての方のための基礎的な講義・実技
- 腹直筋のリリース
- 外腹斜筋・肋骨弓間のリリース
- 外腹斜筋・内腹斜筋間のリリース
- 子宮と後腹膜のリリース
- 内腹斜筋・腹横筋間のリリース
セミナー終了時には感動するくらい胸郭の可動性が上がり、腹筋群の収縮力が上がっていました。
腹筋が働かない患者様にいきなり腹筋の筋トレをすることは意味があるのか?
臨床をしているとしばしば出会う「腹筋が働かない患者様」
PTとしては「腹筋が弱いのでしっかり鍛えましょう」とよく指導すると思います。
しかし、「腹筋が弱いのはわかっているけれど、そもそもお力が入らない」とおっしゃる患者様が多いと感じます。
それを、腹筋を使っていない・腹筋が弱いことがいけないと捉えるのではなく、腹筋を働かせられない原因があると捉えることで、臨床結果は大きく変わると思います。
根性論ではどうしようもならない腹筋
私はPNFを使って腹筋を促通するのが得意ですが、どうやっても腹筋が促通できない方がしばしばいます。
そういった方は、今回のセミナーで学んだ腹筋群のリリースを行うと劇的に腹筋が働きやすくなります。
以前、整形外科クリニックでPTで腰痛の患者様を担当したことがあります。
その方は運動習慣もしっかりあって、今まで腰痛の経験も全くなかったようです。
PTなだけあって腹筋を働かせなければならないことをわかっており、
「ピラティスや腹筋のトレーニングなど行っていたけれど、自分がどうやって腹筋に力を入れれば良いのかわからない。力を入れることができない」
とおっしゃっていました。
その方は腹筋群が全体的にひどい癒着を起こしており、皮膚と外腹斜筋間、腹直筋と内腹斜筋間、内腹斜筋と腹横筋間のリリースをしたところ、今までが嘘のように腹筋に力を入れやすくなったと喜んでいました。
筋肉の専門家であるPTでも腹筋を働かせられなくなってしまうので、一般の患者様が腹筋を働かせられないのは当然です。
「腹筋が働かない患者様には腹筋の筋トレを行う」ではなく、「まずは腹筋が働きやすい環境を整えてから腹筋を鍛える」という考え方を持っておくと、困った時の大きな武器になると思います。
興味を持った方はこちらから
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オンラインで座学を学んだり、以前のISRセミナーをオンラインで聴講したい方はKOKOKARA.ONLINE
受ける際のひと工夫
絶対に用意したほうが良いものと、できれば持っていたほうが良いものがあります。
絶対に用意したほうが良いものは厚手のヨガマットとバスタオルです。
できれば用意したほうが良いものはヤスリ付きで良く切れる爪切りです。
セミナーは会議室を使用して行われます。
会議用の白い机の上にパートナーが寝て、そこで治療の練習を行います。
硬い机の上に寝転がって治療練習をするので、PSISや踵、後頭部などが痛いです。
可能であれば、少し厚手のヨガマットと枕用のバスタオルを1〜2枚持参していくと、かなり快適になります。
タオルを机に敷くだけでは少し足りないと感じます、、
厚手のものだと10mmや15mmのものがあり、私はグロングの10mmのヨガマットを持っていきました。
ただ、これを持って渋谷に行くのでジャマだし恥ずかしいというデメリットはあります
電車で移動するのに持ち運びが大変な方は、折りたたみのヨガマットを利用すると良いです。
ISRは指先を使うので、爪が長いとパートナーに食い込んでしまって痛みを与えてしまいます。
そのため、短く切っておいた方が良いです。
また、パートナーの爪が長い場合は自分が痛くなってしまうので、爪切りを貸して切ってもらったほうが良いです。
オススメなのは小さくて、かつ切れ味が良いもの。
「匠の爪切り」は小さくて切れ味が良く、持ちやすくて爪が切りやすく、やすりもついているのでカバンに入れておくのにオススメです。
バッチリ準備をして、ISRの技術向上しましょう!
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