組織間リリース(ISR)で結果を出したいあなたへ
こんにちは、理学療法士の尾澤です。
もしあなたが組織間リリースを実践していて、
- 「この神経ってどこ通ってるの?」
- 「筋膜の癒着ポイントがイメージできない…」
- 「このリリース、本当にそこにアプローチできてるのか?」
と一度でも感じたことがあるなら、今回紹介する2冊の解剖学書はマジで人生変えます。
私自身、肩甲骨上角から内側縁の激痛→橈骨神経領域・C7領域の神経性胸郭出口症候群・静脈型胸郭出口症候群という難渋コンボで本当に苦しみました。
しかし、この2冊に出会ったことで体内の構造が3Dで“見える”ようになり、施術のレベルが爆発的に上がったんです。
①【概要把握・理解のとっかかりに最強】『グラント解剖学図譜 第8版』
この書籍、“イラスト中心”の構成で、なんといっても「見やすい・美しい・細かい」の三拍子。
「名前聞いたことあるけど、どんな走行してるのか分からん…」っていう筋・神経・血管の**“全体像”をつかむのに最高**なんです。
✔️ 特に良かったポイント
- イラストが圧倒的にきれいで解剖の階層構造がわかりやすい
- 鎖骨下動脈〜肩甲背動脈〜肩甲骨上角の流れもビジュアルで理解できた
- ISRの触診ポイントが図でイメージできるから、狙う層が明確になった
「とにかく細かくて層別されてる図がほしい!」という人は、まずこれ1冊から始めるのがオススメです。
②【実体解剖で理解が飛躍する】『解剖学カラーアトラス 第9版』
こちらは**“実際の献体解剖写真”が中心**の一冊。
もうこれはね、**革命。**セミナー中に出てくる「名前すら知らない神経・血管」がリアルに頭に入ってくる。
✔️ みんな口を揃えて言う「アプリに載ってない」
僕が参加してきた組織間リリースのセミナーでは、
Visible Bodyなどの3Dアプリを見ながら解剖を確認するのが定番でした。
でもその場でよく聞こえてきたのが、
「え、今の神経とか靭帯、アプリに載ってないんだけど…」って声。
まさにその通りで、細かい神経・血管・靭帯はそもそも表示されてなかったり、ルートが曖昧だったりします。
でもその瞬間にこの**『解剖学カラーアトラス』をパッと開くと、**
「ああ…こうなってたのか」って衝撃的なくらいクリアに理解できる。
つまり、アプリで見えなかった世界が、一気に“見える化”されるんです。
✔️ 特に衝撃だった部位たち
- 大網(omentum):層の重なりが視覚でバチっと理解できた
- 腕神経叢(brachial plexus):層の中に神経がどう走ってるかまでハッキリ
- 副神経・肩甲背動脈・外側胸静脈・大後頭神経・小後頭神経
→ これらがリアルに“存在”することがわかるって、想像以上に大事です。
✔️ セミナーで「置いてけぼり」にならないために
「この辺、リリースしてください」って言われても、名前すら聞いたことない神経・血管だと正直無理ゲー。でもこのカラーアトラスを見ておけば、“そこにある前提”で動けるようになる。
私の症例で「本当に助けられた話」
最初は肩甲骨上角から内側縁にかけての激痛。
→ 数日後に橈骨神経領域・C7領域の痺れ。
→ 胸郭出口の神経+静脈の鬱滞型で難渋。普通の胸郭出口症候群だったらすぐによくできるのに…
その時、店の予約枠を閉じて本屋に数時間こもって選び抜いたのがこの2冊。
鎖骨下動脈→頚横動脈→肩甲背動脈が肩甲骨上角や内側縁へ伸び、
最初に肩甲骨内側縁・上角の肩甲背神経の癒着が発生
→近位部の頚横動脈(多少名前は違うことも)が鬱血し
→動脈が乗り上げているC7と癒着
→神経を圧迫→痺れ
という仮説が立てられました。
実際にその部位をリリースしたら、上肢の痺れが激減。
まさに解剖学ベースの仮説と介入で臨床が変わった瞬間でした。
解剖学書に4万円かけた結果…
正直、書店に行った当日はこの2冊+もう1冊で合計4万円弱かかりました。
でも、「体内のイメージができる」というのは、言葉以上に大きい財産でした。
自信を持って触ることができ、説明ができ、施術精度が上がる。
今は夜な夜な解剖学書を開いて寝不足になるくらいに楽しんでいるくらいです。
まとめ:ISRを極めたいなら“視覚で覚える”のが近道
- 「構造をまず頭に入れたい」→ グラント解剖学図譜
- 「実際の体の中を見たい」→ 解剖学カラーアトラス
この2冊があれば、組織間リリースでの臨床成果が爆上がりします。
「迷ったら、どっちも買っていい」と僕は断言します。
そのくらい、僕の施術人生に革命を起こしてくれた解剖学書です。
🔗 購入リンクまとめ
📌 最後に
施術って、どこまで正確に「見えているか」で効果が変わる。
もしあなたが組織間リリースで壁にぶつかっているなら、
まずは**“自分の中の解剖図をアップデート”**してみてください。
この記事がその第一歩になれたら嬉しいです。
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