昨日、蒲田和芳先生による組織間リリースセミナー(骨盤・内臓)に参加してきました。
対面での組織間リリースセミナーは約5年ぶりでした。
今回はウィメンズヘルス領域のセミナーで、非セラピストの女性パートナーと一緒に参加する必要があったため、身内を連れて参加してきました。
どんな内容だった?
ISRセミナーは1ヶ月ごとに全3回で行われるセミナーです。
今回はその1回目でした。
午前中は9:30〜12:00、午後は13:00〜16:00過ぎくらいまで
組織間リリースのセミナーを初めて受ける方のために、最初に1時間程度基礎の座学を行ったのちに、リリースの練習に移りました。
1回目はほとんどが骨盤内の血管のリリース中心の内容でした。
というのも、今後骨盤内臓器周辺のリリースに進んでいく上で、血管を潰してしまうことで起こるリスクが大きいためということでした。
まず血管を触り分けてリリースできるようになることで、血管を潰さないようにするためのリスク管理という感じでした。
参加しようと思ったきっかけは?
尿漏れ、生理痛、出産後(特に帝王切開後)の腰痛などの女性特有の症状を相談されることがとても多かったからです。
参加してよかった?
結論として、参加してよかったと自信を持って言えます。
以前、組織間セミナー中級(股関節)に参加した時も「参加して意味あるかな?」と思っていました。
今回も参加する前は少しだけ同じようなことを思っていましたが、いつも通り期待以上の良いセミナーでした。
前述したように、今回はリスク管理的な目的が大きかったように感じますが、それでも介入効果がとても大きかったです。
大腿動静脈、鼠径靭帯、外腸骨動静脈をリリースしていったのですが、その時点でパートナーの体に以下のような変化が出ました。
- 下肢全体の緊張が落ちて柔らかくなった
- むくみが劇的に減って下肢全体が細くなった
- 股関節の可動域が上がった
特に足が細くなったのはパートナーが喜んでいました。
血管、特に静脈は柔らかくて触るのが難しいため、集中して練習できたのはよかったです。
さらに、今回のセミナーはコロナ第8波の影響もあってか、参加者が6名と少人数でした。
私はパートナーがセラピストではなかったため、実技練習中ずっと治療練習をしていました。
少人数だったので、蒲田先生が何回もまわってきて直接指導を受けることができてお得でした。
どのように今後の臨床に活かせそうか?
たくさんの直接指導を受けることができたので、血管など柔らかい組織の触診技術が上がったのを感じました。
特に、下肢はむくみが原因で様々な症状につながるため、むくみの予防・改善のために活かせそうでした。
さらに、膝窩部など血管の注意が必要な部分のリスク管理につながると感じました。
セミナーに参加した翌日、ACL損傷で術後8年、ずっと膝の屈曲ができずに困っていた方を治療しましたが、1時間程度の治療で正座ができるようになるまで改善させられました。
治療中も自分の触診技術が上がっていて、今までよりもリリース効果が上がっているのを感じました。
オススメできるセミナー?
めちゃくちゃおすすめです。
セミナーは3日間で99,000円と高価ですが、金額以上に得るものが大きいと思います。
どんな点がオススメ?
少人数なので直接指導をたくさん受けられるというのが特にオススメできるポイントです。
血管のような柔らかいものを、筋肉のような柔らかいものからリリースするのはかなり難しいです。
私もセミナー中「ここであっているかな?」と不安になることがありました。
そうすると蒲田先生が順番にまわってきて手を取って指導してくださるのですが、その指導の精度がすごいです。
私もある程度自信を持ってリリースできるようになったので、先生が私の手を取って癒着部位へ誘導して癒着をリリースしていく際に、その精度がすごすぎて、感動して鳥肌が立つくらいでした。
ISRが初めての方はもちろん、今までISRのセミナーに参加したことがある方ほどオススメできます。
血管のリリースができれば、リスク管理ができるようになるだけでなく、神経や筋肉など硬い組織のリリースの精度が上がると思います。
男性でも参加できるの?他にも男性は参加してた?
参加前は私しか男性参加者はいないだろうと思っていたのですが、もう一人イケメンの男性が非セラピストの女性パートナーを連れて参加していました。
男性でも参加しやすいので安心して参加して良いと思います。
むしろ男性は下のような理由から、積極的に参加した方が良いと思います。
- パートナーが非セラピストなので通常の2倍技術練習ができる
- 足が細くなって女性パートナーが喜ぶ(奥様や彼女を連れて行け)
- 女性特有の症状を理解できる
特に3番目に上げた女性特有の症状を理解できるという点は、女性患者様を治療する時に「男はもっと女性の症状を理解してほしいです〜」と言われるので、重要なんだと思います。
興味を持った方はこちらから
対面セミナーなどはこちら
GLAB.shop:https://glab.shop/collections/seminars
オンラインで座学を学んだり、以前のISRセミナーを受けたい方はこちら
KOKOKARA.ONLINE:https://kokokara.online/
受ける際のひと工夫
セミナーは会議室を使用して行われます。
会議用の白い机の上にパートナーが寝て、そこで治療の練習を行います。
ISRのセミナーを受ける際にいつも感じていたのですが、硬い机の上に寝転がって治療練習をするので、PSISや踵、後頭部などが地味に痛いです。
可能であれば、少し厚手のヨガマットと枕用のバスタオルを1〜2枚持参していくと、それだけでかなり快適になります。
タオルを机に敷くだけでは少し足りないと感じます、、
厚手のものだと10mmや15mmのものがあり、私はグロングの10mmのヨガマットを持っていきました。
持って行く際に少しかさばりましたが使用感はばっちりで、ほとんど痛くならず1日中快適に寝ていられました。
あとは爪切りとやすりは持ち歩いた方が良いです。
指先を使ってリリースを行うので、爪が長いとパートナーに食い込んでしまって痛いので、短く切っておいた方が良いです。
オススメなのは小さくて切れ味が良いもの。
「匠の爪切り」は小さくて切れ味が良く、持ちやすくて爪が切りやすく、やすりもついているのでカバンに入れておくのにオススメです。
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