前回、IPNFAのPNFレベル5に参加した際の感想について記事を書きましました。
レベル5は基本的に英語で開催され、コース開催の数ヶ月前から何種類もの事前課題が出て、コース中には英語で発表をしなければいけないなど、とにかく大変です。
仲が良かった参加者も全員が今までで一番疲れたと言っていました。
コースを少しでも質が高く受講できるように、より苦労しないようにするために「〜しておけばよかった」と参加者の多くが後悔していましたことがあります。
これからレベル5を受講する方が少しでも大変な思いをしないように、我々が後悔していたことと「こうしておけばよかった、今ならこうする」という対策をお伝えします。
認定セラピストになりたい方やAQCを目指す方、不安に思っている方のお役に立てれば幸いです。
今回は事前課題について記載していきます。
PNFレベル5の事前課題
PNF5はコースの数ヶ月前に課題を出されます。私が参加した時はコースの半年前くらい前にインストラクターから通知がきました。
提出が必要な課題は以下の4種類です。
- 履歴書(英語、決まった形式なし)
- 自己紹介動画(英語で5分以内)
+
症例の治療デモ動画(日本語で30分以内) - 治療動画のサマリー(英語)
- 症例レポート(英語)
コース開催の6週間前が課題の提出期限でした。
レベル5参加者が後悔したこと
私はコース中とコースが終わった後に「もっと前からやっておけばよかった」と後悔したことがあります。
- 第3位:もっと早く課題を始めればよかった
- 第2位:もっと前からテキストを読み込んでおけばよかった
- 第1位:もっと前から英会話(英語の勉強)をやっておけばよかった
これらは私だけでなく、レベル5参加者の多くが同じように後悔していました。
第3位:もっと早く課題を始めればよかった
先ほども書きましたが、提出が必要な課題は以下の4種類です。
- 履歴書(英語、決まった形式なし)
- 自己紹介動画(英語で5分以内)
+
症例の治療デモ動画(日本語で30分以内) - 治療動画のサマリー(英語)
- 症例レポート(英語)
課題の提出期限はコース開催の6週間前です。
肉体的にも精神的にもかなりきつかったです。
治療動画以外は全て英語なので、簡単な文章でも英語が書ける・話せるようになっている必要があります。
英語での履歴書作成や治療動画の撮影・編集、レポートなどの作成はかなり時間がかかります。
これに加えてコース中に発表するためのタスクの準備をしないといけません。
かなり早くから手をつけておいた方が良いです。
第2位:もっと前からテキストを読み込んでおけばよかった
事前課題を作成した後にPNF in Practiceを読み込んでいて気づきましたが、事前課題を作る際にとても役立ちます。
治療ビデオ作成、レポートやサマリーを書く際には第4章のPatient Treatmentの項目を参考にしていけば、英語での書き方がイメージしやすいです。
さらに、発表用資料・パワポを作成する際にもそれぞれの項目が役立ちます。
みんなそれに気づいたからだと思いますが、「もっと早くから読み込んでおけばよかった」と言っていました。
これからPNFレベル5を受講する方だけでなく、ベーシックコースを終えたばかりでもゆくゆくはレベル5を受講しようと考えている方は、間違いなく早めに購入して読み込んでおいた方が良いです。
ちなみにPNF in Practiceはレベル5のテキストとして指定されていました。
また、下に紹介したPNFハンドブックはPNF in Practiceの和訳本なので、英語だけで読むのが不安な方は併用して使用すると良いです。
第1位:もっと前から英会話をやっておけばよかった
これは本当に後悔しました。私以外のほとんどの参加者も同じように後悔していました。
英会話なのでコース中に関わりがあるように感じますが、事前課題をやる上でも英会話はかなり重要です。
いちばんそれを感じたのは自己紹介動画を撮影している時のスピーキングです。
患者の治療動画の前に簡単な自己紹介と患者の基本情報を英語で撮影する必要があったのですが、スラスラと言葉が出てこなくて、私はTAKE100くらい動画を撮り直すことになり本当に大変でした。
さらに、自己紹介や患者の基本情報、レポート作成の際に英文を作成するのですが、これもなかなか大変です。
私は大学に入る前に浪人生をしていて、人より多く英語の勉強をしていたのでなんとか文章が作れましたが、自分が書いた英語の文章が正しいのかが不安でした。
事前課題対策
確認になりますが事前に提出する課題は以下の4種類です。それに加えて、コース中に参加者が発表するタスクがあります。
- 履歴書(英語、決まった形式なし)
- 自己紹介動画(英語で5分以内)
+
症例の治療デモ動画(日本語で30分以内) - 治療動画のサマリー(英語)
- 症例レポート(英語)
とにかく重要なのは早く始めることです。
サマリーやレポート、動画撮影はコースの詳細が知らされてから行うべきですが、その準備はしておいた方が良いです。
レベル5への参加がまだ決まっていない方も、以下のことは今のうちからやっておくと良いです。
- 履歴書(curriculum vitae )を作っておく
- 自己紹介を英語で準備しておく
- 治療動画の患者様を探しておく
- テキストを購入して読み込んでおく
- 英会話(英語の勉強)を始める
履歴書(curriculum vitae )を作っておく
履歴書は決まった形式は指定されておらず、記入する内容だけ指定されました。A4一枚以内であれば、word, excel, pages, numbersなどなんでも良いとのことでした。
私が参加したコースでは以下の内容を書くようにと指摘がありました。
- 写真
- 今までのPNFの経験(参加したコース)
- なんでPNFが好きか
- レベル5を目指す理由
- レベル5コースにおける自分の目標、願望、何を改善したいか
- PNF以外にPTの手技・コンセプトを経験していればそれを書く
私が参加した際に指定された項目に即して、wordで履歴書を作成しました。自分で作るのが面倒な方はよろしければご利用ください。
履歴書の内容は私が参加するコースと指示が異なる可能性もあるので、ご自身が参加するコースの指示に従ってください。
自己紹介を英語で準備しておく
自己紹介を英語で準備して、何度も読む練習をしておいた方が良いです。
自己紹介動画やコース初日の自己紹介などで使うので早めに準備をしておけば、かなり心に余裕ができます。
よく聞かれるのは以下のような項目です。
- 名前
- セラピストになって何年目か
- どこで働いているか
- 主にどんな患者様を治療しているか
- PNF以外の講習会の経験はあるか
私が準備したものも記載しておくので、よろしければお役立てください。
I’m Shota Ozawa.
私の名前は尾澤翔太です。
I’ve been working as a physiotherapist since 2014 and am in my 9th year.
2014年に理学療法士になって現在理学療法士9年目です。
I have experience treating in many kinds of patients such as orthopedics, stroke hemiplegia, spinal cord injury, neurology, and cancer.
私は整形外科、脳卒中片麻痺、脊髄損傷、神経内科、がんなど多くの領域の患者様の治療経験があります。
I’ve worked at a university hospital, rehabilitation hospital and orthopedic clinic.
今まで大学病院、リハ病院、整形外科クリニックで働いてきました。
Now I work in a private salon.
今は開業しています。
I mainly treat patients of chronic orthopedics, stroke hemiplegia, and ingrown toenails.
主に慢性期整形外科患者、脳卒中片麻痺患者、巻き爪の方を治療しています。
In addition to PNF, I have experienced many workshops such as ISST, manual therapy, ingrown toenail correction, and insole making.
PNFの他にはシュロス法(ISST)、徒手療法、巻き爪補正、インソール作成など多くの講習会に参加してきました。
I’m looking forward to working hard on this course with everyone.
皆さんといっしょにコースを頑張るのが楽しみです。
I’ll do my best for 5 days.
5日間精一杯頑張ります。
Thank you.
ありがとうございました。
治療動画の患者様を探しておく
治療動画撮影はカメラアングルや自分がスムーズに治療を行えているかなど、かなり撮影に戸惑います。
通常の臨床現場で動画撮影を行うのは絶対に無理です。
数時間〜半日は撮影に協力してもらえる方を探しておいた方が良いです。
動画編集をしていると納得いかないことも間違いなく出てくるので、できれば2〜3回撮影に協力してもらえるような方だと良いです。
テキストを購入して読み込んでおく
先ほども記載したようにPNF in Practiceは、事前課題を作る際にとても役立ちます。
特に第4章のPatient Treatmentの項目を読んでおけば、治療ビデオ作成、レポートやサマリーを書く際にのイメージしやすいです。
さらに、発表のタスクの資料・パワポを作成する際にもとても役立ち、必ず必要になります。
レベル5を受講する方だけでなく、上のレベルを目指す方は間違いなく早めに購入して読み込んでおいた方が良いです。
PNFハンドブックはPNF in Practiceの和訳本なので、英語だけで読むのが不安な方は一緒に購入して確認に使うと効率的です。
英会話(英語の勉強)を始める
症例の治療デモ動画の組み立て、英語での治療動画のサマリー作成、英語での症例レポート作成、さらにコース中の発表用資料の作成など、多くの場面で英語を使わなければなりません。
日本で開催されるレベル5は通訳が入り英会話が必ずしも必要ではない可能性が高いですが、英語ができないと課題や講師とのコミュニケーションでかなり不便を感じます。
参加者のほとんどが「もっと前から英会話をしておけばよかった」と言っていました。
これから英会話を始める方のために、私のおすすめを紹介しておきます。
私は
- いきなり人と英会話をするのは恥ずかしいし緊張するし怖い
- 外に出たくない(好きな時間にオンラインでやりたい)
- 使える表現の基礎を固めてから英会話をしたい
という願望があり、その条件を満たすような英会話サービスを探しました。
私のおすすめはHiNative Trek(ハイネイティブトレック)とベルリッツです。
どちらも
- 課題などの自己学習がある
- 好きな時間にオンラインでできる
- 自己学習の課題を使って会話・発話しフィードバックがもらえる
という私が欲しかった条件を満たしていました。
HiNative Trek
HiNative Trek(ハイネイティブトレック)は講師との英会話は行わず、オンラインで好きな時に提出した課題をフィードバックだけしてもらえる、珍しい英会話サービスです。
実際に人との会話をしないので英語がペラペラの人と話すのはハードルが高いけど英会話は始めたいという方には圧倒的にオススメです。
一月当たりの金額は月額コースで19,600円、年間コースであれば16,333円です。
ベルリッツ(マンツーマンオンライン+自己学習)
ベルリッツは140年以上の歴史がある英会話サービスです。
ベルリッツのマンツーマンオンライン+自己学習コースは、課題をもとに実際に会話を行なってフィードバックをもらえます。
外国人講師とマンツーマンで行うオンラインレッスンと、AIの音声認識やレッスン動画で学習を繰り返すことができて、自分のペースで使える英語を身につけられます。
初級・中級・中上級・上級とレベルが10段階に分かれているので、無理なくステップアップできるのが魅力です。
料金は12ヶ月プランで月額14,850円
どちらかというとベルリッツがおすすめで、最初はHiNative Trekから始めた方も最終的にはこちらができるようになるべきです。
英語のスピーキング関連書籍
もしも、どちらもハードルが高いと考えている方にはスティーブ・ソレイシィ先生の書籍から始めると良いです。
著者のスティーブ・ソレイシィ先生は英語も日本語も堪能で、日本で英語を教えている講師。
先生は書籍の中で「日本人の英語の勉強法はおかしい。日本人は文法や単語など、ネイティブでも知らないくらいの知識があるのに全然英語が話せない」と言っています。その原因と解決策をわかりやすく解説して、具体的にどのように英語の勉強をしていけば良いかがわかる本です。
座ってくださいをSit down please.だと思っている方は読んだ方が良いです。
この中でも実際に英会話をすることは必須と言っていたので、基本的にはベルリッツなどで実際の英会話を並行して行った方が用意です。
英語圏の人たちが赤ちゃんの頃に最初に覚えるような簡単なフレーズから始まり、成長するに従って覚えていく日常生活で頻繁に使われるフレーズが100個紹介されています。
赤ちゃんのフレーズや子供のフレーズでも、大人ならこう言うという言い換えがされているので、とても使いやすいテキストです。
まとめ
PNFレベル5の事前課題はかなりボリュームがあり、事前準備が大切です。
特に英会話はコースの2〜3年前くらいから始めておくべきです。
「すこし早すぎるかな?」くらい早いタイミングでちょうど良いと思います。
この記事がこれからPNFレベル5を受講する方のお役に立てると嬉しいです。
PNFレベル5の事前課題
事前に出される課題は提出が必要な以下の4種類とコース中の発表用タスクです。
- 履歴書(英語、決まった形式なし)
- 自己紹介動画(英語で5分以内)
+
症例の治療デモ動画(日本語で30分以内) - 治療動画のサマリー(英語)
- 症例レポート(英語)
レベル5参加者が後悔したこと
私だけでなく多くの参加者が「もっと前からやっておけばよかった」と後悔したことは以下のことです。
- 第3位:もっと早く課題を始めればよかった
- 第2位:もっと前からテキストを読み込んでおけばよかった
- 第1位:もっと前から英会話(英語の勉強)をやっておけばよかった
事前課題対策
まだコースの参加が正式に決まっていなくても準備しておいた方が良いのは以下の項目です。できることはとにかく早く始めておいた方が良いです。
- 履歴書(curriculum vitae )を作っておく
- 自己紹介を英語で準備しておく
- 治療動画の患者様を探しておく
- テキストを購入して読み込んでおく
- 英会話(英語の勉強)を始める
紹介した書籍
PNF in PracticeとPNFハンドブックの2冊は今すぐにでも購入しておいた方が良いです。
この2冊は私が一緒にコースを受講した多くの参加者が購入していました。
コース中・コース後にもずっと使えるので、PNFにたずさわるのであれば購入しておいた方が良いです。
紹介した英会話サービス
HiNative Trek
HiNative Trek(ハイネイティブトレック)は講師との英会話は行わず、オンラインで好きな時に提出した課題をフィードバックだけしてもらえる、珍しい英会話サービス。実際に人との会話をしないので英語がペラペラの人と話すのはハードルが高いけど英会話は始めたいという方にオススメ。一月当たりの金額は月額コースで19,600円、年間コースであれば16,333円です。
ベルリッツ(マンツーマンオンライン+自己学習)
ベルリッツは140年以上の歴史がある英会話サービスです。
ベルリッツのマンツーマンオンライン+自己学習コースは、外国人講師とマンツーマンで行うオンラインレッスンと、AIの音声認識やレッスン動画で学習を繰り返すことができて、自分のペースで使える英語を身につけられます。初級・中級・中上級・上級とレベルが10段階に分かれているので、無理なくステップアップできるのが魅力。料金は12ヶ月プランで月額14,850円。
英語のスピーキング関連書籍
英会話はハードルが高いと考えている方にはスティーブ・ソレイシィ先生の書籍から始めると良いです。
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