【サタデーナイトPNF 膝関節】に参加した感想・レビュー
この研修に参加した経緯等
参加時の経験年数
開催日時:2021年2月27日(土)
臨床7年目(回復期病棟勤務からクリニック勤務に移行していた時期)
この研修に参加する前にどんな研修に参加していた?
PNF1+2,3,4(整形),4B(中枢)
CSPT全部,ISR初級・中級(股関節)
シュロス法
入谷式足底板初級
Spine Dynamicsアドバンスコース修了
その他多数
研修に参加する前にどんな予習をしていた?
少し早く会場入りして配布資料をしっかり読み込んだ。
経緯
IPNFA advance courses 4B(Neuro)で5への推薦をもらい、IPNFA認定セラピストになるため、アシスタントコースへの推薦をもらうための修行のため参加しました。
あと、松田先生のセミナーは毎回、臨床でとても使いやすくかつ臨床効果がに繋がりやすくて好きなため参加しました。
どんな方に向けて記事を書いている?
以下のような方に向けてこの記事を書いています。
- PNFのコースに参加してしばらくPNFを使ってみたけれどだんだん忘れてきて使えなくなってきた方。
- 膝疾患に対して、徒手療法はそこそこ引き出しがあるけれど、運動療法の引き出しがない。
- そもそも膝関節疾患のリハビリってマッサージと、膝の可動域訓練と、中臀筋・大腿四頭筋の筋力強化、歩行練習以外何をやるの?
という方に向けて記事を書いています。
結論:下腿外旋を修正するための運動療法の引き出しが増えました
膝に対する介入をPNFを用いた運動療法を中心に、評価、徒手療法、テーピング等を用いて、下腿外旋アライメントを修正する方法など膝の疼痛を取り除くための方法をたくさん知ることができたセミナーでした。
特に松田先生のような超一流のPTが膝関節疾患に対して介入する際のポイントを知ることができるのは、日々の臨床にとても役に立ちました。
オススメする理由3選
おすすめする理由はたくさんありますが絞りに絞って以下の3つです。
- 松田先生が膝関節疾患を診る際に重要視しているポイントを知ることができる
- 下腿外旋症候群を修正するための運動療法を様々な肢位、様々な方法で知ることができる。
- 能力レベルへの介入が圧倒的に具体的(どの筋を、どのタイミングで、どのように収縮させるか)
①松田先生が膝関節疾患を診る際に重要視しているポイントを知ることができる
まず一つ目に松田先生のような一流の理学療法士が、どのような視点でどのような順番で臨床展開していくのか思考過程を知ることができるため、とても勉強になります。
「とにかくシンプル」でした。
たくさんの整形外科テストを使いこなしていくような特別なことをするというより、広く膝関節疾患に対応できるように、可動性、アライメント、硬さ、筋緊張のバランス、隣接関節・反体側の筋力と機能、膝周囲の筋力と収縮タイミングを診るというものでした。
②下腿外旋症候群を修正するための運動療法を様々な肢位、様々な方法で知ることができる。
二つ目に、運動療法を様々な肢位、様々な方法で行うため引き出しが増えるということです。
特に普段からプラットホーム上での運動療法を背臥位と側臥位でしか行っていないセラピストは多いと思います。
そんなセラピストには一度どこかで学んで欲しいと感じました。
③能力レベルへの介入が圧倒的に具体的(どの筋を、どのタイミングで、どのように収縮させるか)
三つ目に能力レベルへの介入が圧倒的に具体的で、どの筋を、どのタイミングで、どのように収縮させるかという、最も介入効果の高い促通方法が練習できるという点です。
いろんな場所で働き、患者様からの評判が良い理学療法士とそうでない理学療法士の差はここの部分、いかに具体的に介入できるかに出ていると感じます。
ここまで具体的に理解し、動作のゴールをイメージして運動療法を行えるようになると、自分が普段行う臨床に曖昧さがなくなり、どんなことを聞かれても怖くなくなり、仕上がりもよくなるため自信がつきます。
臨床で実際に行ってどうだった?
自分が行った感想
実際に私が臨床で行ってみると、介入時の視点が細かくかつシンプルになり、患者様の問題点の発見と介入後の即時効果が出やすくなりました。
歩行や走行、立ち上がり、しゃがみ込み、階段昇降動作の観察・分析で迷うことがなくなりました。
問題点を患者様に説明する際もシンプルかつ具体的になったため、患者様も理解しやすく信頼関係も築きやすくなりました。
私はセミナーに参加する前からそれなりに知識・技術を身につけており臨床効果が出せていたため、飛躍的に臨床成績が上がったというよりは、思考が整理されて介入がシンプルになり精度が上がったというのが感想です。
PNFパターンを使った介入の再確認ができること、普段自己流になってしまっていた自身のボディメカニクスの修正ができることもありがたいです。
患者様の声
患者様からは
「ずっと痛くていろんな病院や接骨院に行って良くならなかったのに、こんなに早く良くなるとは思わなかった。回復の早さが異常。」
「すぐに良くなるし家に帰っても痛みが戻ってこないから、狐につままれた気分。」
「痛める前よりもパフォーマンスが上がった。」
と言われ、とても喜ばれるようになりました。
喜んでくださった患者様がいろんな方にリハビリを紹介してくれるようになりました。
注意点3選
受講してみての注意点がいくつかあります。
- PNFをやったことない方でも受講できるが、若干レベルが高く感じて混乱する可能性がある。
- ややマニアック。
- 土曜の夜のセミナーは疲労感がすごい。
①PNFをやったことない方でも受講できるが、若干レベルが高く感じて混乱する可能性がある
PNFがベースのセミナーのため矢上面、前額面の運動に加えて下腿の外旋を修正するための水平面の運動を意識しないといけません。
PNFを学んだことがある方や質の高い臨床を行っている方でしたら水平面の運動を普段から意識して介入していると思いますが、臨床経験が浅い方や普段から水平面を意識して介入をしていない場合は、運動療法を行う際の徒手誘導や抵抗運動でかなり混乱すると思います。
ただ、毎回PNF未経験の方(しかもPTではない)がいらっしゃるのでそんなに問題じゃなさそうです。
②ややマニアック
土曜の18時から21時までの3時間という短時間に松田先生が伝えたいことをぎゅっと詰め込んでいるため、ややマニアックですごく細かいことをすることがあり、自分が普段そこまで考えずにいる内容だと頭がこんがらがることがあります。
しかし、実際の臨床で意識すると今までとの介入効果の違いに驚きます。
③土曜の夜のセミナーは疲労感がすごい。
隙間時間に学べることはとても嬉しいですが、1週間働いた後のセミナーなのでまあまあ疲労感があり、集中していても頭がついていかなくなることがあります。
カフェイン入りの飲み物かミンティアのドライハードがあると安心です。
どうやって申し込む?
下記のサイトから申し込み可能です。
今なら11月20にサタデーナイトセミナー(オンライン)「反張膝・遊脚前半での足尖の引っかかり」があります。(2021年10月11日現在)
膝疾患は下部体幹・股関節周囲のstabilityが乏しく、立脚中期で正しく荷重ができず、前遊脚期で膝周囲筋の緊張が抜けなくて膝屈曲が生じないため躓いたりぶん回したりしてしまいます。
それらの問題を解決するための運動療法が知れるのではないかと予測しています。
おそらく脳卒中片麻痺や中心性頸髄損傷を意識したセミナーだと思いますが、膝関節疾患に対しても応用できる内容になるのではないかと勝手に予想しています。
まとめ
結論:こんな方にオススメ
- PNFのコースに参加してしばらくPNFを使ってみたけれどだんだん忘れてきて使えなくなってきた方。
- 膝疾患に対して、徒手療法はそこそこ引き出しがあるけれど、運動療法の引き出しがない。
- 膝疾患に対して、介入直後は良くなるけれど、持続効果がなかなか出せない方。
- PNFをやってみたいけれどいきなりベーシックコースに参加するかどうかは迷っている方。
- そもそも膝関節疾患に対する介入に自信がない方。
オススメする理由
- 松田先生が膝関節疾患を診る際に重要視しているポイントを知ることができる
- 下腿外旋症候群を修正するための運動療法を様々な肢位、様々な方法で知ることができる。
- 能力レベルへの介入が圧倒的に具体的(どの筋を、どのタイミングで、どのように収縮させるか)
注意点
- PNFをやったことない方でも受講できるが、若干レベルが高く感じて混乱する可能性がある。
- ややマニアック。
- 土曜の夜のセミナーは疲労感がすごい。
申し込み方法
下のサイトを見てみて興味が出たらぜひ一緒に受けましょう。
おまけ
以前、IPNFAのコースに参加した際のことも記事にまとめているので、よろしければそちらも読んでいただけると嬉しいです。
【IPNFAベーシックコース1+2】に参加した感想・レビュー
松田先生がPNFのYoutubeチャンネルを開いているので、パターンの復習の助けになります。
PNFの勉強におすすめの資料